41歳、初めてのFAG

初めてのおつかい。みたいなタイトルであるが、事実である。

 

さかのぼること数日前、業者さんがFAGの説明きてくれた。

「Mirante」でのFAG撮影方法を院長に伝えるためである。

 

ところがその業者さん、あろうことかこんな発言をしたのだ。

「他の眼科さんでは、医師と視能訓練士とFAG撮影しているのは半々くらいですよ」

 

院長は診察室から飛び出し、私の元へ走って(実際は走ってはいないのだろうが走るくらいの勢いで)来て、

「他の眼科では視能訓練士が半分くらい撮影してるってよ」

と、目をキラキラさせて言ってきた。

 

私には

他の眼科では視能訓練士が撮影しているみたいよ。うちもできるよね」

という風にしか聞き取れなかった。

 

案の定、私が撮影することとなったFAG。

事前に「アレルギーでるかもしれませんよ」とTwitterで情報いただいていたので、ビクビクしながら当日へ。

 

当日は私の前には患者さんと看護師、後ろには先生と業者さんとなんともVIPな状況で検査開始。

「へっ、先生や業者さんいなくてもできるってとこ見せてやるぜ」

という気合いとは裏腹に、院長の

「はい、今」

という掛け声に合わせ

「はい!」

と言われたままにボタンを押すだけのロボット状態。

 

もう院長が撮ったほうが早いんじゃね~と心のどこかで思いながら、無事撮影終了。

 

心臓バクバクで冷や汗たらたらだったのだが、暗い画面に造影剤の流れる画面がうつったとき、ある種の感動を覚えた。

まわりの人に囲まれてなかったら、間違いなく「うわぁ~すげ~」って言ってた。

 

なんで感動したんだろう、造影剤の画像なんて写真でいっぱい見てきているはずなのに。

考えてみた。

 

そして一つの結論にたどり着いた。

「初めて自分でやってみた検査だからだ」

 

「なんだ、その単純な結論は?」と思われたかもしれない。

しかし、同じ眼科に10年以上もいると、よくも悪くも検査でドキドキしたり冷や汗をかいたりする場面が少なくなる。

造影剤が流れて画面にうつったときの感動は、初めて眼底写真を撮影できたときや、初めてAモードを自分で測定できたときのような感動に似ていたのだ。

 

やっぱり、「新しいことへの挑戦」って楽しい。

紳助さんの言っていたこと

紳助さん、そうあの島田紳助さんのことである。

いつだったか忘れたが、こんなことを言っていたのを思い出した。

人は歳をとっていく度に、色んなものを経験していくうちに、少々のことは風景として心に残らへんのよね。人間は一度みた風景は早く感じる。だから歳をとると時間が早く過ぎていくんや

 

まさに真理だなと。

若い頃は、新しい経験の連続で大変だったけど感動も多かった。

(かっこつけたが、大変なことの方が多かった)

 

新しいことへの挑戦は、正直いうと失敗したくないからやりたくないなって思う自分がいる。

だが、新しいことへの挑戦を年齢を理由にやめてしまうのは、同時に感動も得られなくなるのだなと。

「41歳、初めてのFAG」とタイトルを打ったのは、そういう意味合いもある。

 

いくつになっても、新しいことに挑戦できる自分でありたい。