
「ケンさん、凄いですね」
「え、何が?」
「病院も勉強会も女性が多い中で、うまくやっていて」
先日、後輩と話していて出た何気ない一言。
自分でも意識したことなかったけど、そういえば割と女性の多いなかでやっている気がする。
・職場は院長含め、全員女性(事務長のみ男性)
・ロービジョン勉強会も元は女子会だったため女性が多い
・家庭、妻と娘2人
ホントだ、当たり前のように周りは女性ばかりだ。
家庭まで女性ばかりじゃなくても、とは思うが子どもまで女の子。
いつの頃からだろう、女性の多い環境になったのは。
高校生の頃までは、男女共学だった。
モテない高校時代を過ごした私は、専門学校で女性の多い視能訓練士専門学校を選んだ。
(一応弁解しておくが、それだけが目的ではない)
夢見ていた女性に囲まれた学校生活は、理想とは裏腹に女性を敵に回してはいけないんだということを悟る場となった。
女性が教室を使い男性は寒空のベランダで着替える、至極当然のことである。
最初の職場だけは男性視能訓練士が周りにいたが、そこからは周りは女性ばかりの職場。
女性職場で女性とうまくやれず、辞めていった友達も数人いる。
で、考えてみた。
人見知り非モテの自分が、なぜ女性職場で(今のところ)やれているのかを。
①話を聴く
もしかすると、自然と身に付いた能力なのかもしれない。
今の職場に入ってそこそこ馴染んだ頃、運よく私は女子会の一員的なポジションを獲得し、女性の先輩方は私に遠慮することなく旦那さんの愚痴を言い合った。
時折、旦那さんが悪いハズなのに私が怒られることもあった。
その中でよく出たワード。
「旦那が話しを聴いてくれない」
「家では会話がほとんどない」
男性諸君、このワードは非常に重要なので覚えていて欲しい。
それ以来、スタッフや妻が話すことに対して「うんうん」と話しを聴くようにした。
侮るなかれ、聴いているフリは見抜かれる。
妻から「ちゃんと聴いてないやろ、もういい」
と機嫌を損ねられてしまったことがある。
本当に聴くのである。
すると、どうなるか?
些細なことや日常的な出来事を話してくれるようになる。
これが重要だと思う。
その中で、困っていることや悩んでいることを改善できるようにすると、割と良い関係がつくれるのかなと。
妻も職場であった嫌なことを私にぶちまける。
私はうんうんとそれを聴く。
多分それでいいんだろうなと。
余談であるが、女子会の一人として受け入れられたときに
「ケン君がイケメンやなくてよかった~。イケメンやったら意識して色々話しにくいもんね」
非イケメンも役に立つことがあるんだと学んだ瞬間だった。
②怒らない
女子会の一員として認められ、多くの経験をした私。
時は過ぎ、今度は先輩ではなく女性の後輩に囲まれる毎日。
そんな中で私が意識していること。
「怒らないこと」
指導はするし、間違ったことをしたときには注意はする。
だけど、強い口調で怒ったり、責めたりはしない。
私の以前の上司は、強い口調で怒る人だった。
怒られ続けると、相談したり報告したりするのが怖くなる。
結果、自分で判断してミスに繋がることも考えられる。
私は今の職場ではもうベテランの部類に入ると思うが、皆小さなわからないことでも私に尋ねてくれる。
甘いと言えば甘いのかもしれないが、ミスを未然に防げるし、男性一人でも女性の中で上手くやれているのはそのおかげかもしれない。
そしてなにより、「皆がいるから上手くやれてるんだ」って気持ちを忘れないこと。
え、それは女性関係ないじゃないかって?
そう、まとめが思いつかなくて、最終的に何かといわれたら
「皆に感謝する気持ちを忘れないこと」
なのかなと。
はい、無理矢理まとめた今日のブログでした。