ロービジョン勉強会で、義眼についての講義をしてもらいました。

今月の始め、ロービジョン勉強会で義眼についてのお話しをしていただきました。

 

前回の勉強会で、義眼についての質問がでたとき

「あれ?我々義眼のことについてあまり知らなくね~」

ってなって、

「これはいい機会だから、義眼についてのお話しをしてもらおう」

 

我らがガンジーさんのご協力の元、アツザワ・プロテーゼ九州の先生にご連絡をとっていただき、義眼について学ばせてもらいました。

 

結論から申し上げると、

「ヤベ、想像以上に義眼について知らんかったわ」

 

今でも、義眼については全然わかっておりません。

ですが、勉強会する前に比べれば多少知識はマシになったと思います。

 

私が義眼について語れるほどの知識はないので、驚いたこと形式で書いていきます。

(義眼について詳しく知りたい方はアツザワ・プロテーゼ九州のホームページをご覧下さい)

アツザワ・プロテーゼ九州

 

義眼にヒアレイン⁉

私は「義眼を装用している目に、目薬は必要ない」。

そう思っていたと言っても過言ではないでしょう。

 

勉強会についての打ち合わせのときに、ふいに先生から飛び出した言葉で

私は打ち合わせ中にも関わらず飛びついて質問してしまいました。

ケン(?顔)

「義眼でも、目薬した方がいいのですか?」

 

「はい、義眼を入れている目も乾燥します。」

「人工涙液の点眼や、義眼装着前にコンタクトレンズ装着液を使用するとよいですよ」

 

点眼し過ぎるのはよくないみたいなので、眼科医との相談の上、適量を点眼するとよいとのことでした。

 

そっか、全然考えたこともなかった。義眼に点眼液が必要なこと。

 

翌日。自慢気に言いました。

ケン(笑顔)

「院長、義眼を入れてる方の目にもヒアレイン点眼した方がいいみたいですよ」

 

先生からの補足

《点眼薬について 》

義眼本体が実際に乾いている「乾燥」と、義眼と瞼の摩擦によって感じる「乾燥感」があると考えています。

「義眼の乾燥」 は文字通り、義眼表面が乾燥するということです。

義眼の素材特性、エアコンなどの環境的要因、服用中のお薬の影響などの他、さまざまな原因
(手術の影響、小児の成長を促すためにやや大きめな義眼を装用するなど)
によって瞼を完全に閉じることが難しくなっているなど原因があります。

義眼表面が乾燥すると、コンタクトレンズの表面が乾燥した時のような不快感がでやすくなりますので、サンティアやヒアレインなどで常に義眼表面を濡らしておくことをおすすめしています。

 

「義眼の乾燥感」については、義眼と結膜の摩擦によって感じる不快感を「乾燥」と感じる場合があるようです。

この場合、点眼薬やコンタクトレンズ用装着液を潤滑剤として用いて頂くことに加え、定期的な義眼表面の研磨などによって義眼表面を滑らかに保つことで対応します。

 

義眼作製には時間がかかること

義眼の作製には、時間がかかるんです。

義眼作製までの流れは

  1. カウンセリング
  2. 採型
  3. ご請求・お支払
  4. 完成
  5. 経過観察
  6. 調整

 

聞き逃した部分もあるので断言はできませんが、お一人お一人に合わせた義眼を作製するには、少なくとも7時間はかかると言ってたかと思います。

さらに、義眼に慣れていない初めての人や特に年齢の若い人の場合は、定期的な調整が必要になるそうです。

 

そうでない人も、できれば半年に1回は点検・調整はした方がよいとおっしゃっていました。

が、義眼を専門に扱っている人・場所も限られているため、実際は次回交換するまでそのままの人が多いみたいです。

 

眼科でも、ハードコンタクトを作ると、交換まで来院しない人が多いもんな…。

 

先生からの補足

《義眼をつくるのには時間がかかる》

作製に必要な期間や来所回数はよく眼科の先生からもお問い合わせがある部分です。

7時間と聞くと1日で出来る、1回行けば終わる!と誤解されてしまうかもしれません。

初めて作製する方や小児は義眼床(義眼を入れるためのスペース)の変化のスピードが速く、変化の程度も大きくなる傾向があります。

その義眼床の変化に合わせて調整するため、時間をかけて取り組むことが大切です。

特に小児の場合は成長への刺激のためのサイズアップを月、年単位の時間をかけて行うこともあります。年齢があがると頻度は下がります。 

義眼の交換の場合には、義眼床に特に問題が無ければ義眼の作製自体にはそれほどの時間はかかりません。最短で
1)型取り
2)義眼のお渡し
3)経過観察後再評価の3度の来所で義眼の作製は可能です。
(その後、色やデザインの調整のご希望があれば行います。)

 

半年~1年に一度のチェックと研磨に加え、 義眼床に変化が見られた場合には調整または交換をするのが理想的です。

チェックは外観以上に義眼床の状態を重視します。

(義眼床の変化に合わせて義眼を交換せず不適合状態放置すると、最悪の場合、義眼の脱落などが起こり始める場合があるため)

義眼本体がいたんでいないかのチェックというより、義眼床の状態の確認が主な目的です。

 

年齢によって色合いを変える

義眼の色、年齢によって変えるって皆さん知ってました?

義眼を装用している人の中には、何十年も同じ義眼を使い続けている、そんな人も中にはいるそうです。

体には年齢相応の変化があるのに、目の感じだけ若い。

これって、凄く違和感を感じるそうです。

 

極端な例で言えば、20代の頃に作製した義眼を50代、60代まで使用すると…結膜の色に違和感がでます。

若い頃は白々としている結膜、加齢とともに黄ばみがかったり、赤みがかったりするのが自然なんです。

そういえば、赤ちゃんの結膜なんて真っ白ですもんね。

義眼はコルセット・ギブスに準ずる

 

ケン(?顔)

費用って、全額自己負担しなければいけないの?

 

社会保険、国民保険、老人保険、船員保険、共済保険、組合保健の被保険者および、そのご家族の方は、原因に関わらず眼球摘出術をうけられた場合、コルセット・ギブスに準じて 義眼の費用の一部支給申請をすることが出来ます。

支給をうけるためには、一旦全額お支払いただいた後、ご自身でお手続きを行っていただく必要があります。

手続き方法の詳細はお問い合わせください。

※義眼を眼球摘出後の保護目的で使用する場合に適応されます。

義眼はコルセット・ギブスに準ずるので、眼球摘出手術を受けた場合、健康保険が使えるそうです。

全額自己負担した後、ご自身で申請しなければいけないのですが、全額自己負担しなくてもよいというのは知りませんでした。

 

身体障碍者手帳などの公的受給資格をお持ちの方は、「事前に」役所に申請することで自己負担の軽減できる可能性があります。

先生からの補足

小児、形成外科の手術をされた方、義眼装用困難となられた方などには基本費用に加えて追加費用を頂く事もあります。

健康保険での還付の割合はご本人の年齢、納税額などによって異なります。

 

 

義眼の取り扱いで注意すること

(5月5日追記)

義眼の取り扱いで行ってはいけないこと
  1. アルコール消毒
  2. オートクレープで滅菌
  3. 研磨剤入りの洗浄剤で洗浄
  4. ティッシュで拭く
  5. MRIでは必ず外しておく

コロナ禍でアルコール消毒をする機会が増えたと思いますが、義眼にはアルコール消毒は禁忌です。

また、オートクレープで滅菌・研磨剤入りの洗浄剤で洗浄することもダメと教えてもらいました。

ケン(困り顔)

全然知らなかったです。

 

先生からの補足

《取り扱い上の注意》

義眼を拭かないでというのは、繊維が義眼表面に残ったりすると、眼に睫毛などのごみが入ったような痛みや違和感の原因となるので、タオルやガーゼハンカチなども可能であれば避けて頂きたいと思います。

また、ティッシュで擦ると義眼表面に傷がつくことがあります。

 

清浄綿・ガーゼ・ハンカチで拭くことを推奨しているのは、義眼ではなく瞼です。

義眼装用時には目やにが増えるので、ティッシュやハンカチでずっと瞼をこすってらっしゃる方がいらっしゃいます。

 

風邪でずっと鼻をかんでいると赤くなり痛みが出たりしますが、瞼の薄い皮膚をティッシュで毎日擦っていると色素沈着や肌荒れの原因になるほか、 目やにが増加したり、乾燥感が悪化すると言われています。

また、皮膚をごしごしとコンスタントに引っ張ることになると眼瞼下垂の原因となることも考えられます。

可能であれば、拭くこと自体避けて、目やにが気になったときにはその都度、綿棒で 目やにのみを取り去るか、洗顔をしていただきたいのです。

ですが外出先などでは現実的ではないと思いますので、ティッシュやハンカチではなく、比較的刺激の少ない清浄綿やガーゼなどで優しく行っていただければと思います。

 

他にもたくさんのことを教えてもらったし、学ばせていただいたのですが、まだまだ理解が追い付いてない部分が多く、内容が浅いブログになってしまいました。

これから、さらに新しい知識をアップデートして、またブログにあげていけたらと思います。

 

ケン(笑顔)

最後までご覧いただき、ありがとうございました。