義眼の調整へ同行、久々の博多で立ち飲み、そして眼科医・視能訓練士合同勉強会へ

6月11日(土)、仕事を終え、予定通り知り合いの義眼の調整に同行するため博多駅に向かう。

 

始まりは数週間前、視覚障がい者団体の知り合いYさんから

「ケンさん、来月義眼の調整に行くけど一緒来る?」

と声をかけてもらい、実現した義眼調整への同行。

 

とはいえ、実はちょっと不安もあった。

なんせ、私が方向音痴+誘導するのも久しぶりだったからだ。

 

で、誘導スタートが人込みで溢れかえる博多駅。

不安そうに私を後目に、Yさん一言。

 

Yさん「ケンさん、もうちょっと早く歩いていいよ」

私「い、いや人が想像以上に多くてですね…」

Yさん「うちの嫁さんは速足でどんどん歩いていくんよ」

私(い、いや歩きたいのは山々なんだけど、マジ人多いし。ぶっちゃけ少し感覚を思い出したいんですぅ)

 

そんなこんなでたどりついた義眼師さんの元へ。

義眼の調整などは事前に見学はできないと聞いていたので、待合い室で座って終わるのを待っていた。

 

そうすると、中から

「ケンさん、中に入ってきていいよ」と。

そして、中で体験したこと・見学したことは私にとって本当に貴重な経験となった。

義眼のもつ大きな意味とは?

最初に断っておくが、見学させてもらったこと・体験したことは、私がどこまで話してよいものかわからないため、詳しく書くことはできない。

だけど、義眼師の先生から教えてもらったことで、これだけは皆に伝えたいと思った言葉があるので書いておきたい。

その言葉とは

 

義眼はコミュニケーションツールである

 

義眼は人に豊かな表情を作りだすことができる、表情を作りだすことで人と話しをすることができる。

人とコミュニケーションをとるために必要な義眼。

そう教えていただいた、貴重な時間だった。

 

他にもありがたい言葉をたくさんいただいたが、私の言葉で誤解を与えてしまう恐れがあるので、やめておく。

 

余談だが、最初は物静かな先生と思っていたが、義眼に対する熱い思いを語りだしたら、止まらなくなっていた。

次のお客さんが待っていなかったら、後1時間は語りが止まらなかったと思う。

まさにプロの職人といった感じだった。

博多で語り合い

義眼の調整を終えて、再び博多駅に向かった我々。

時間は16時30分くらいだったが、いい感じに歩き疲れて喉も乾いていたのでYさん御用達の立ち飲み屋さんへ。

Yさん「いや~、今日はこれが楽しみで博多まで出てきたんだよね」

(いや、義眼の調整が一番の目的じゃないんか~い)

 

イイ感じに酔いもまわり、話しも弾んできたせいか、私の考えをYさんに話してみた。

するとYさん、「ああ~それは刺身やね」。

私「さ、さしみ?」

Yさん「やる気があって頑張る人が3割、頑張らない人が3割、どちらでもない人が4割。企業論ではよく話されることだよ。4割をどっちに引っ張れるかで企業の運命が決まる」

 

そっか、私が「本当は頑張りたい、勉強したい、だけど環境的なことやその他の理由で現在できていない人達に声をかけて一緒に頑張りたい」

的なことを話したような話さなかったような…。

そこからYさんの、企業論のような貴重なお話しを聞かせてもらえた。

 

ま、2時間語ったうちのほとんどは、お互いくだらない話しばっかりだったんだけど、くだらないことをお酒を飲みながら話すのが楽しいね、楽しいねって盛り上がってた。

 

楽しい時間も終わり、帰りの電車の中Yさんは

「寝るから降りるときに起こしてね」

と一言残し眠りについたため、私は一人眠気と戦いながら到着駅までの時間を過ごすのであった。

眼科医・視能訓練士合同勉強会

同日21:30、「眼科医・視能訓練士合同勉強会」があるのは知っていたが、お酒も回っていたので、一瞬寝てしまおうかとも思ったが、結果的に寝なくてよかった。

お酒が回っている中で、参加すると決めた自分を褒めてあげたい。

それくらい、貴重な講演が聴けたのだ。

 

最初に断っておくが(2回目)、3名の先生方はどれも素晴らしいご講演で、私の乏しい知識では素晴らしさをお伝えすることができない。

酔いちくれながら、かろうじてメモしていた内容の一部を紹介する。

抗VEGFの意味

当院でも、抗VEGFの硝子体内注射を行っているが、抗VEGFの意味を理解できていなかった。

 

抗VEGFの意味を先生のお話しを元に私なりに解釈すると

脈絡膜から酸素を取り込もうと伸びる新生血管の産生を、抑えてあげる治療法

 

もう少し具体的に書くと、血管内皮増殖因子(VEGF)という物質の働きを、VEGFに対する抗体を目に注射することで、脈絡膜新生血管の成長をおさえてあげる方法。

 

言葉だけでなく新生血管が伸びる様子を図解してもらえたので、頭の中でイメージしやすくなった。

VEGF、ようやく理解できた気がする。

調節視標を用いることの意味

続いて、我らが視能訓練士代表のAnoさんのお話。

もうね、スライドも見やすくて説明もわかりやすくて、質問にも的確に答えていて。

本当に素晴らしかった。

 

外来で子どもの検査をするときに、どんなことを意識して検査を行うかっていうお話。

恥ずかしながら私、眼位検査をするときに近見はペンライトを使っていた。

そっか、光源って日常視じゃないもんね。

 

で、Anoさんの講演を聞きながら、お酒もまわっていて集中力も落ちてきていたのを感じた私は、絶対習ったことを忘れるものかとこんな文章をメモしていた。

 

「調節視標、メルカリ、アンパンマン」

 

講演を聴いた人にはわかるハズ(笑)。

ロトミーとレクトミー

最後は緑内障の手術について、眼科医の先生からのお話。

緑内障手術に関しては、ほぼノー知識に近い状態だったので、基本だけでもと思い学ぼうと最後の集中力を振り絞った。

自分なりに学べたことを箇条書きにしてみる。

トラべクロトミー
  • 眼圧下降効果(目標?)は15mmHgくらいだが、一番侵襲が少ない
  • ある程度の年齢なら白内障手術も同時にした方がよい
  • トラべクトームが出来て、手術時間を大幅に短くすることができた
  • 先生はロトミーと呼んでいた。(今後私もそう呼ばせてもらう)

 

トラべクレクトミー
  • 眼圧下降効果が非常に高く、点眼が必要なくなるレベルまで下げることが可能な手術
  • 眼圧の下がり過ぎに注意が必要
  • 術後に必要な処置が多い。また自然癒着で数年後には効果がなくなることがある。
  • 感染のリスクが高い手術
  • 先生はレクトミーと呼んでいた。(私もレクトミーと呼んでいた)

緑内障手術に関しては、今まで全然勉強してこなかったので、これを機に最低限の知識は入れておこうと思う。

 

しっかし、凄いメンツでの勉強会…どうやってコンタクトとって開催するのやら。

いつも度肝も抜かれる。

そのおかげで勉強できているんだから、本当にありがたい。

ケン(笑顔)

以上、とても濃い充実した1日のお話でした。