国立リハビリテーションセンター主催の視能訓練士ロービジョン研修会に参加して

11月18~19日の2日間、国立リハビリテーションセンター(以下国リハ)の視能訓練士ロービジョンケア研修会に参加してきました。

 

コロナ禍の影響もあり、今年もweb開催。2日間、朝9時~夕方5時までみっちり勉強するスケジュール。そんな2日間の感想は

 

「ほとんど知っている内容だった」

 

メモも2日間で1ページほどしかとっていません。なんだよ、ただの自慢かよと思った皆さん。はい、自慢です。

 

私の周りに繋がっている人の凄さの自慢です。

 

私の周りに繋がっている人の凄さ

私の周りには、ロービジョンを通して関わり合いのある、眼科医・歩行訓練士・眼鏡店・福祉関係者・当事者団体・視能訓練士の方々がいます。

 

細かくあげるともっといるかと思います。

定期的に勉強会をしたり、情報交換をしたりしているのですが、この方々と雑談しているとそれだけでも勉強になるんですよね。

 

地域のロービジョン勉強会でも

・視覚障害者手帳の基準についての話

・補装具、日常生活用具の話

・難病についての話

・義眼についての話

・就労支援事業所の話

こういった勉強をさせていただいているので、研修では復習を兼ねて確認ができました。

ケン(笑顔)

本当に凄い人達に囲まれているなと思いました

 

逆にいうと、ロービジョンケアに触れる機会が少ない視能訓練士には、研修は目新しいことがいっぱいで勉強になると思います。

 

視覚障害に該当するかの見極めについて

それと、もうひとつ自分自身でびっくりしたことが。

症例検討で用意された4症例。

パッとみただけで、すべて視覚障害の手帳に該当することがわかりました。

 

足りない情報を組み合わせれば、等級が上がることは考えられますが、与えられた情報だけでも視覚障害の手帳を申請できます。

きっと、国リハの先生方もそのつもりで症例を選んでいたのだと思います。

 

なんで、手帳に該当するのか気がつけたのかって?

それは

いつも視覚障害の手帳に該当しないか意識してカルテをみて、検査をしているから。

(参照記事はコチラ

毎日意識してやっているから、体に染みついているのです。

 

っていっても、それができるようになったのはここ数年。

それまでは、すごく視力や視野が悪い人は視覚障害者手帳が取得できるだろうな、くらいでした。

 

じゃあ、なぜ今はできるかって?

理由はいくつかありますが、一番は

《実際に手帳申請の書類の記入をお手伝いするようになった》

 

もちろん、実際に記入するのは眼科のDrですが、一緒に相談して書いてもらったり、必要なカ所は鉛筆で下書きしたりしています。

ケン(ノーマル)

実際に関わるというのが、一番の近道かもしれません

 

もちろん、完璧に把握している訳ではないので、最終的には本を見て確認します。

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では、国リハの研修で学んだことはほとんどなかったかって?

とんでもない、むしろ他の受講者よりも学べたんじゃないかと思っています。

その理由は2つあります。

 

某・大先生の話

我々のグループ討論にアドバイザーとして参加して下さった某・大先生。

正直いうと、私はイメージばかりが先行して難しい先生と思い込んでいました。

 

で、実際にお話しを聴くと

《誰もが気が付かない視点で物事を考え、体験を通して私達にわかりやすく説明してくれる》

時には理論的に、時には情熱的に。

一例をあげます。

視野が狭くなっている人に白杖を持って早く訓練すべきかどうかを、我々が迷っているときに

「白杖を持つことっていうのは、本人にとってはそう簡単に受け入れられるものではないのだよ」

「視野中心10°ってイメージできる?距離30cmだと直径10cmの円でしか見えてないけど、6mでは2mの円になるよ」

「2mの範囲が見えれば、イメージよりも広く見えると思わないかい?だからまっすぐ正面を向けばある程度障害物は認識できる」

「ところが、皆足元が不安だから足元を見て歩く。足元だと距離が短いから見える範囲も狭くなるよね?」

「白杖を持つことで、足元の不安を解消して真っすぐ正面を見て歩くことができる。この意味をご本人に理解してもらうと受け入れやすくなるよ」

もう目から鱗の話ばかりで、本当に勉強になりました。

唯一苦言を呈するならば、グループディスカッションが最後の方は大先生の講演会になっていたことくらいですかね。(笑)

 

それを差し引いても勉強になることばかりで、あっという間に1時間半が経過しました。

ケン(笑顔)

先生のおかげで、発表もよい形に仕上がりました。

 

地域の視能訓練士の繋がり

グループディスカッションでは、某・大先生の他に、アドバイザーとしてロービジョンをバリバリやっているK先生、他に私を含め県内の視能訓練士が4名。

グループで症例検討しているときに

「なんか、すごくいいなぁ」

って感じたんですよ。

 

皆症例の患者さんのことを考え、私が思いつかないような良い案をだしてくれたっていうのも大きいのですが、率直に

「ロービジョンのことを真剣に考えている、身近な視能訓練士を交流がもてたこと」

 

ロービジョンケアは、一人でやっていると解決できない問題が多々でてきます。

私も昔は、どうしたらよいかわからず悩む日々ばかりでした。

 

こんなとき、周りに相談できる視能訓練士がいたらな、って心底思いました。

今回のグループ討論は、私が昔こんな仲間がいたらなって思えた理想的な形だったのです。

地域でグループわけしてくれた国リハの先生方は、きっとそこまで考えてくれていたのだろうと思います。

凄く充実したグループ討論でした。

 

結論:研修会、参加してよかった。

 

以上、

「国立リハビリテーションセンター主催の視能訓練士ロービジョン研修会に参加して」でした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。